カー用品店のドライブレコーダーの専用コーナー。ドライバーの関心が高まっているという=23日午後、宇都宮市城東2丁目

 茨城県守谷市の常磐自動車道でのあおり殴打事件を受け、県内でドライブレコーダーへの関心が高まっている。車載カメラが事件の様子を記録し、テレビやインターネットで映像が流れたためだ。映像は事故やトラブルに巻き込まれた際の証拠になるため、カー用品店では商品の問い合わせが増加。店側は「ドライバーの危機意識が高まっているのではないか」とみている。

 宇都宮市城東2丁目の「スーパーオートバックス宇都宮」には約15種類のドライブレコーダーが並ぶ。価格は6千円台~6万5千円台。車の前後に2台のカメラを設置するタイプが人気という。

 常磐道の事件は10日に発生。被害男性の車のドライブレコーダーには、進路をふさぐ車や容疑者が男性を殴る様子が映っていた。

 事件発覚後、同店へのドライブレコーダーの問い合わせは約1・5倍に増加。車内側が映る360度カメラのタイプも注目されているという。中山一紀(なかやまかずのり)店長(46)は「いざという時のために購入するお客さまが増えている」と指摘。事件の衝撃的な映像が問い合わせを後押ししたとみる。

 那須烏山市野上、パート従業員平山江里子(ひらやまえりこ)さん(40)は23日、同店でドライブレコーダーを取り付けた。「何かあったときの証明になり、安心感がある。全ての車に設置を義務化してはどうか」と話した。

 足利市弥生町の「オートアールズ足利弥生店」にも問い合わせが相次いでいるという。同店は「機能が知られ、ユーザーの意識が変わってきた。自分を守るため、関心の高まりを感じる」とした。

 ドライブレコーダーは、県警の捜査で“武器”にもなっている。事故の形態や状況を調べる上で映像が客観的な証拠となるためだ。

 那須塩原市の東北自動車道で昨年7月、幅寄せや割り込み運転などをしたとして県警は同12月、暴行容疑を初適用し、仙台市の男を摘発した。捜査関係者は「映像がなければ、(執拗(しつよう)なあおり行為の)特定は難しかった」と振り返る。県警はドライブレコーダーの取り付けを推奨している。