設立会議で新ブランド「GENDO」のコンセプトなどを話し合うメンバー

 「自然との共生」をテーマとする料理人たちと連携し、益子焼ならではの器を提案していこうと、益子町在住の陶芸家らが「益子ブランドプロジェクト」を立ち上げた。ブランド名を「GENDO(げんど=原土)」とし、使い手である料理人の意見を吸い上げながらオリジナルの器を制作、11月に都内でプロの料理人らを招き展示会を開く。主に国内外のレストランでの展開を目的としており、益子焼の伝統技法・様式を生かしながら、世界に発信できる器を目指す。

 同プロジェクトは、同町益子の陶芸家松崎健(まつざきけん)さん(69)と、松崎さんと親交があるシェフ真中秀幸(まなかひでゆき)さん(52)=茨城県出身=が企画した。都内でイタリア料理店2店舗を経営する真中さんは、織部の大皿に野菜を盛り付けて提供するなど、これまでも松崎さんの数々の作品と“共演”してきた。

 「GENDO」は、焼き物の基本である土の大切さを理解し、益子焼らしい土感を生かした自然な表現を目指して命名。真中さんによると、近年のオーガニック、ナチュラル志向は料理界でも注目され、シンプルな盛り付けながら器と料理の素材感を重視。「特に日本の器が持つ質感、色合いは、自然の力を感じさせるとして、海外でも好んで使われている」という。

 一方で伝統的な器のままでは業務用に対応しづらい面もあり、食洗機、カトラリーの使用、料理温度に配慮した形状など使い勝手の良さも求められていた。GENDOは、真中さんら料理人の要望、意見を聞きながら同町内の若手作家らが制作、松崎さんが監修を担当する。