ボクシングフライ級で初優勝した作新の平塚駿之介(左)=3日午前、宮崎市総合体育館

 鹿児島、熊本、宮崎、沖縄の南九州4県を中心に開催された全国高校総体(インターハイ)は20日に全日程を終了し、28日間にわたる熱戦に幕を閉じた。県勢は29競技に497選手が出場し、優勝はボクシングフライ級の平塚駿之介(ひらつかしゅんのすけ)(作新)のみで準優勝が2、3位が5種目。8位以内入賞は20種目で、県高体連に記録が残る2005年以降では最少だった。数々のドラマを生んだ真夏の熱戦を振り返る。

 県勢で唯一、日本一に輝いたボクシングフライ級の平塚は2年生。軽快なフットワークを武器に勝ち上がると、決勝では至近距離での打ち合いを制し、判定4-1と内容で圧倒した。

 県勢は近年入賞から遠ざかっていた競技で活躍が目立った。

 フェンシングは2種目でメダルを獲得。男子団体の宇南が強豪の慶応(神奈川)、愛工大名電(愛知)を次々に破り、同種目で県勢最高の準優勝。個人は男子エペの伊藤海之亮(いとううみのすけ)(栃商)が3位となり、県勢13年ぶりの表彰台に立った。

 テニスも男子ダブルスで県勢17年ぶりに準優勝。横田大夢(よこたひろむ)・飯田翔(いいだしょう)(足大付)が関東王者として意地を見せた。

 ホッケーは2連覇を目指した男子今市が、準決勝でシュートアウト戦の末に惜しくも敗退。女子今市も準々決勝で優勝候補に1点差で敗れた。弓道は作新勢が男女個人で入賞。そのほか柔道、相撲、剣道でも入賞した。

 来夏への希望も見えた大会だった。ボクシングは平塚に加え、ミドル級8強の井出一志(いでひとし)(作新)が2年生。フェンシングの伊藤、競泳女子平泳ぎ2種目で3位となった高橋奈々(たかはしなな)(宇中女)、陸上男子400メートルリレーで6位となった作新のメンバー3人も全て2年生。この夏の経験は今後の貴重な糧となる。

 令和初のインターハイが終幕し、選手はそれぞれの道へ進む。高校3年間で流した汗、涙はこれからの未来で輝きを増すはずだ。