甲子園で全3試合に先発し、8強入りの立役者となった作新のエース林=16日の岡山学芸館戦から

 第101回全国高校野球選手権大会で本県代表の作新(9年連続15度目)が全国制覇した2016年以来、3年ぶりに8強入りを果たした。3年前に比べて個々の選手の能力は劣るものの、積極的な攻撃と投手を中心とした高い守備力が躍進の原動力となった。データなどを基に、今大会の戦いぶりを振り返る。

 8強進出の最大の立役者は主戦右腕林勇成(はやしゆうせい)だ。全3試合に先発し、計25回2/3を投げて防御率2・10。直球は130キロ台後半ながら、制球よく打者の内角を徹底的に突き、ピンチに動じない抜群の勝負度胸も見せた。

 初戦の筑陽学園(福岡)戦では延長十回を3失点完投。3回戦の岡山学芸館(岡山)戦は八回2死まで無安打無得点の快投を見せ、大観衆を沸かせた。林を強気にリードした立石翔斗(たていししょうと)、好守を連発した松尾翼(まつおつばさ)、石井巧(いしいたくみ)の二遊間コンビの存在も大きかった。

 甲子園のチーム打率は3割1分。県大会の3割8分8分には及ばなかったが、全3試合で1回表に得点するなど、序盤で主導権を握る本来の持ち味を存分に発揮した。