ボルダリングの第2課題を完登し、喜ぶ楢崎智=21日午後、エスフォルタアリーナ八王子

 スポーツクライミングの世界選手権最終日は21日、東京都八王子市のエスフォルタアリーナ八王子で男子複合の決勝が行われ、宇都宮市出身の楢崎智亜(ならさきともあ)(23)=TEAM au=がこの種目では男女を通じて日本人選手初の金メダルを獲得し、2020年東京五輪代表に決まった。本県勢の東京五輪代表決定は初めて。楢崎智は13日のボルダリングも制しており、今大会2冠に輝いた。

 東京五輪で実施される複合種目は、登る速さを競う「スピード」、回数を競う「ボルダリング」、高さを競う「リード」の順に3種目に臨み、各種目の順位を掛け算したポイントの少ない選手が上位となる。

 楢崎智は第1種目のスピードでは、準決勝で自身の持つ日本記録を更新する6秒159をマークして2位スタート。得意のボルダリングは決勝進出した8選手の中で唯一、3課題全て完登して1位となった。

 最終種目のリードも日本人選手トップの2位となり、3種目の総合ポイントは4点。楢崎智は「世界選手権制覇は今年一番の目標だったので、達成できてうれしい」と喜びを表現した。

 智亜の弟・明智(めいち)(TEAM au)はスピード5位、ボルダリング2位と2種目を終えた時点で代表への可能性を残したが、リードは6位となり、60点で5位だった。

 東京五輪の1カ国・地域の最大出場枠は2人。日本協会などによると、来年5月に開催される複合ジャパンカップで、楢崎智を除く最上位選手が2人目の代表となる見通し。