熱気に満ちたパフォーマンスを披露するメンバーたち

 【足利】市の伝統的な民謡である八木節を次世代に受け継ごうと、市内の女性を中心にチーム「足利八木節 女前JAPAN」を結成。デビューライブを11日、通3丁目の足利織物会館で行った。地元の夏祭りにも登場するなど本格的に活動をスタート。オリジナルの歌や踊りを取り入れたパフォーマンスで、「八木節離れ」が進む地元を盛り上げていく。

 同チームは、市在住の歌手小田(おだ)えつこさんが知人に呼び掛け、昨年9月に結成した。メンバーは30、40代を主力とする40人で、ほとんどが八木節未経験者。毎週日曜、メンバーの1人が営む市内のカフェを会場に、約2時間の練習を重ねている。

 立ち上げのきっかけは、小田さんが2017年8月に訪れた群馬県桐生市の「桐生八木節まつり」。小田さんは、歌手活動で10年以上八木節に関わり「市民の関心は薄く、後継者がいない状況に寂しさを感じていた」。隣市の盛り上がりを肌で感じて、「足利でもできないか」と思い立ったという。

 デビューライブは、小田さんが詞をアレンジした「足利観光八木節」でスタート。「それ、足利」と威勢のいい掛け声を響かせ、古来の形に忠実な動きとサンバのステップを組み合わせた手踊りで、約70人の観客を盛り上げた。観客と一緒に輪をつくって八木節を踊り、会場は熱気に満ちたまま大団円を迎えた。

 ライブを終えた小田さんは「ふるさとの伝統芸能を楽しみ、誇りに思ってほしい。足利の八木節を育て、バトンをつなげるようにしたい」と話した。今後はイベントの場などで、パフォーマンスを披露していく。