全国戦没者追悼式に参列した(左から)本県最高齢の鈴木さんと最年少の塚原さん=15日午前、東京・日本武道館

 東京・日本武道館で15日行われた全国戦没者追悼式には本県から遺族74人が参列した。終戦から74回目、令和となって初めての夏。戦争を直接知る世代が少なくなり戦争の記憶が薄れつつある中、改憲論議を推進する動きが強まっている。「戦争のない平和な暮らしができる日本にしてほしい」。遺族らは口をそろえ、子や孫、その先の世代まで永遠に平和が続くことを強く願った。

 県によると、参列者の平均年齢は73・6歳。戦没者と参列者の続柄は子ども32人、きょうだい6人、孫5人、おいやめい、ひ孫などの親族が計31人だった。

 本県参列者で最高齢は鹿沼市下粕尾、鈴木保(すずきたもつ)さん(90)。野砲隊の観測員を務めていたという兄の実(みのる)さん=享年(25)=が1943年6月、中国の戦地で腸チフスにかかり死亡した。「お国のためとはいえ、遠い地で親にも会えず亡くなったのは、さぞつらかっただろう」と思いを巡らせる。