平和のギャラリーのパネルを見る来館者

 【益子】上皇さまゆかりの旧南間ホテルを活用し、平和を考える施設として町が整備した「ましこ悠和館」が15日、開館後初の終戦記念日を迎える。6月12日のオープンからの約2カ月間に1984人(13日現在)が来館し、町の想定を大きく上回っている。町観光商工課の担当者は「60代以上の来館者が多い。戦争を知らない世代の人にも来てもらい、平和についてゆっくり考えてほしい」と話している。(小玉義敬(こだまよしたか))

 旧南間ホテルはかつて日光市湯元にあり、1945年には当時皇太子だった上皇さまが御座所で終戦を告げる「玉音放送」をお聞きになった。73年に益子焼製造販売「つかもと」が町内に移築し、2016年に町に譲渡した。

 来館者数について、町は月間300人程度を想定していたが、ほぼ3倍のペース。町外からの来館者が多く、年代は60代以上が中心という。町は子どもの平和学習の拠点としても位置付けており、今後は町内外の小中学生の受け入れも行う。また、企画展の開催に向けて準備を進めているほか、年内には宿泊施設の開業を目指している。

 悠和館は、県と皇室との関係を紹介する写真パネルなどを展示する「平和のギャラリー」を新設。終戦時の様子を残した御座所では、玉音放送の音声を全文(約5分間)聞くことができる。

 13日に親戚3人と訪れた神奈川県小田原市蓮正寺、音楽家山中由香理(やまなかゆかり)さん(51)は「終戦記念日間近に玉音放送を聞けたのは感慨深い」と話した。

 入館料100円。開館時間は月~金曜が午後1~4時、土日祝日は午前10時~午後4時。お盆期間中も開館している。(問)町商工観光課0285・72・8846。