文化庁長官賞の賞状を手にする阿賀さん

 高校最大の芸術文化の祭典「第43回全国高校総合文化祭(総文祭)2019さが総文」が7月27日~8月1日、佐賀県で開かれた。本県からは約300人が20部門に参加した。

 「皆さんはアフリカと言われて何を想像しますか?」。問い掛けから始まったスピーチに、聴衆は真剣な表情で聴き入った。

 弁論部門で最高賞に次ぐ文化庁長官賞に輝いた宇都宮短大付属高2年阿賀愛紗(あがあいしゃ)さん。「まさか自分が受賞できるとは。素直にうれしい」と笑顔を見せる。

 全国から74人が出場し、国際交流などをテーマに7分以内の発表で論旨の問題意識や構成、表現力を競った。

 阿賀さんのテーマは「ASANTEの両側」。昨夏訪れたケニアで目の当たりにした貧富の差と背景、日本での生活とのギャップを取り上げた。「恵まれた環境にいる自分たちは貧困に苦しむ人たちのために何ができるのか」と悩んだという阿賀さん。まとめでは「一人でも多くの人が『知る』、興味を持つことが(問題解決への)ファーストステップになる」と力強く主張した。

 聴衆の心に響かせたいと、スピーチに問い掛けを盛り込み、双方向性を意識した。「話し始めたら緊張も吹き飛んだ。自分なりにやり切れたと思う」と達成感を漂わせる。

 将来の夢は国連職員。夢の実現に向け、勉学や課外活動に日々研さんを積んでいる。

 阿賀さんを指導した同校の奥田久美子(おくだくみこ)教諭は「問題意識がしっかりしていたからこそ、訴えるスピーチにできた。今後も夢に向かって頑張ってほしい」とさらなる活躍を期待した。