いもフライを頬張るさのまるが描かれた鉄瓶

 【佐野】赤見町の天明鋳物師江田●(えだけい)さん(61)の次男朋(ともや)さん(26)がこのほど、自身が制作した天明鋳物製の鉄瓶を市に寄贈した。鉄瓶には市ブランドキャラクターさのまるがいもフライを頬張る姿を描き、地域色を前面に出した。朋さんは「ゆるキャラを描くことで、天明鋳物の表現の幅を見せたかった。実際に鉄瓶を使って、味わいを出していってほしい」と話している。

 朋さんは●さんの元で、小学1年ごろから作業を手伝うなど、幼少時から身近に鋳物がある環境で育った。岩手大や東京芸大大学院で鋳金を学び、現在は埼玉県桶川市の釜師2代長野垤志(ながのてつし)さんの下で修業している。

 修業を始めて1年が過ぎたタイミングで、「今作れる作品を記念に残そう」と、さのまるをモチーフとした鉄瓶の制作を決意。鋳型の砂にヘラを使ってさのまるの模様を描くなど、構想期間を含め約半年かけて完成させた。

 鉄瓶は高さ約25センチ、直径約20センチ、容量約2リットル。鋳型には細かい砂を使ったことで、荒々しさを抑えたきれいな見栄えに仕上がった。朋さん自身も「学生の時にはなかった技術が修業で身に付いた」と納得の出来だ。

 ●さんも「模様を出す時の凹凸の感覚や砂の選び方に、修業の成果が見て取れる。上達している」と、息子の成長に目を細めた。

 今回、多くの市民に、節目に作った記念の作品を見てもらおうと市に寄贈。作品を受け取った岡部正英(おかべまさひで)市長は「この貴重な作品を市民共有の財産として保存させていただく」と謝意を述べた。

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