県内で今年の熱中症による救急搬送者のうち、死者は6日までに5人に上り、昨年(5~9月)の4人を超えたことが7日、県消防防災課の速報値で分かった。7月29日の梅雨明け翌日から約1週間で死者が続いた。急激な気温の上昇などが要因とみられる。県内は梅雨明け以降7日まで、10日連続で最高気温が35度以上の猛暑日となる観測地点もあり、同課は適切な水分補給など熱中症対策を呼び掛けている。

 同課などによると、死者数は統計の残る2010年以降で、同年(6~9月)の6人に次ぐ多さという。梅雨明け後の7月30日~8月6日に相次ぎ、78~90歳の5人に上った。同6日には、小山市の男性(86)が自宅の縁側でうつぶせに倒れているのを、妻が発見し119番した。搬送先の病院で死亡が確認された。

 今年の搬送者数は6日現在、計650人。5月62人、6月58人、7月244人、8月1~6日286人で梅雨明け後に急増した。内訳は死亡のほか、重症23人、中等症198人、軽症424人。年齢別では乳幼児(生後28日~7歳未満)3人、少年(7~18歳未満)97人、成人(18~65歳未満)225人、高齢者(65歳以上)325人だった。

 救急搬送や死者の急増について、同課は「梅雨明け後の急激な暑さに体が対応できなかったのではないか」と分析。「経口補水液など水分を小まめに取り、室内でもエアコンをつけて熱中症のリスクを下げてほしい」と強調している。

 宇都宮地方気象台などによると、関東甲信が梅雨明けしたとみられる7月29日以降、佐野、小山、真岡で10日連続の猛暑日を記録している。8月2~6日の県内各観測地点の平均気温は平年を2・3~4・9度上回り、気温の高い状態が続いていた。