空き地に制作したインスタレーションと共に記念撮影する学生たち

 【足利】足利大工学部の学生たちが古民家や路地が残る雪輪町でまちづくりを考え実践するプロジェクトを始めた。6日は第1弾として、空き地に造形作品を設置するインスタレーション(空間的芸術)を展示。今後は空き家を再生させ、住民と交流するなどの活動を展開し、まちづくりのあり方を探る。

 中心となるのは同学部創生工学科建築・土木分野の大野隆司(おおのたかし)准教授の研究室で学ぶ学生たち。市役所に「学びの場として、市内で何かできないか」と相談し、プロジェクトにつながった。6日は「足利を知る」と題して約30人がインスタレーションや町内で改装中の空き家などを見学した。

 同町は近年、若者による飲食店などが出店する北仲通りに面する一方、通りの奥は昭和以前の古い建物が並ぶ路地裏が広がる。建物は空き家も少なくない。

 インスタレーションは空き地の一角に、長野県小布施町でまちづくりに携わった経験があるアートディレクター壁谷健一(かべやけんいち)さん(34)らが竹の骨組みで透明のバルーンを組み上げた。壁谷さんは「『こんなことができる』ということを見せたかった。住民もいて最近の店もある中に“街の庭”のように空き地があるのが良い」と話す。制作に加わった同学部3年佐藤昴(さとうすばる)さん(20)は「街の雰囲気を残して空き家をよみがえらせ、にぎわいのきっかけにしたい」と期待を込める。