小舟で霊場に近付き読経する僧侶

 【日光】日光開山の祖勝道上人(しょうどうしょうにん)が修行した中禅寺湖畔の霊場を船で巡拝する、全国でも珍しい日光山輪王寺の伝統行事「船禅頂(ふなぜんじょう)」が4日、行われた。

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 僧侶、講員ら330人が参列。輪王寺別院・中禅寺立木観音の石護摩壇で法要を行った後、供養船に仕立てた大型遊覧船に乗船した。

 ボートで先行した立木観音の人見良典執行(ひとみりょうてんしぎょう)が八丁出島の薬師堂跡、勝道上人の墓所がある上野島(こうづけじま)などで読経し、参拝者も船上で般若心経(はんにゃしんぎょう)を唱えた。

 千手ケ浜では下船し、輪王寺が再建した千手堂まで歩き参拝した。日光市平ケ崎、塩生節子(しおのせつこ)さん(85)は「17年前に夫を亡くして以来、毎年参加してます。夫の冥福と家内安全、健康でいられることを祈っています」と手を合わせていた。