モーターパラグライダーで撮影する山本直洋さん=3月、本県上空(山本さん提供)

モーターパラグライダーによるキリマンジャロ空撮をサポートする塚部省一さん=7月下旬、那須烏山市宮原

モーターパラグライダーによるキリマンジャロ空撮をサポートする塚部省一さん=7月下旬、那須烏山市宮原

モーターパラグライダーで撮影する山本直洋さん=3月、本県上空(山本さん提供) モーターパラグライダーによるキリマンジャロ空撮をサポートする塚部省一さん=7月下旬、那須烏山市宮原 モーターパラグライダーによるキリマンジャロ空撮をサポートする塚部省一さん=7月下旬、那須烏山市宮原

 那須烏山市宮原でスカイスポーツや空撮のスクール「スカイトライアル」を営む塚部省一(つかべしょういち)さん(63)が9月、教え子のプロ写真家らとモーターパラグライダーによるアフリカ最高峰キリマンジャロ(5895メートル)の空撮に挑む。5年間をかけて世界7大陸の最高峰を上空から撮るプロジェクトの第1弾。機器の整備など安全面をサポートする塚部さんは「弟子と一緒に大きな夢をかなえたい」と意気込んでいる。

 モーターパラグライダーは、背中にプロペラ付きエンジンを背負って飛ぶパラグライダー。塚部さんは昨年亡くなった登山家栗城史多(くりきのぶかず)さんのエベレスト挑戦に以前同行し小型無人機ドローンによる撮影を行うなど、CMやテレビ番組なども含め国内外で実績がある。

 これまでプロの写真家4人を指導した。今回のプロジェクトで撮影を担当する山本直洋(やまもとなおひろ)さん(40)=埼玉県戸田市=はその一人。「地球を感じる写真」をテーマに撮り続けており、世界の最高峰を鳥瞰(ちょうかん)で記録し空気感や迫力、感動を伝えられるモーターパラグライダーならではの作品への思いに駆られた。

 昨年12月、塚部さんに提案し、同じく塚部さんの元生徒で映像制作を専門とする赤錆健二(あかさびけんじ)さん(40)=長野市=とともに「世界で誰もやったことがない挑戦」を決めた。

 キリマンジャロ上空は空気が薄いため、通常のエンジンではパワーが足りず、十分な揚力やプロペラの推力が得られない。各種機器も凍るため、塚部さんはエンジンを改良するなど特別な仕様を考案した。現地では気象条件を見極め離陸の可否を判断したり、エンジンのメンテナンスをしたり、山本さんの安全確保に力を尽くす。

 2020年に欧州、豪州の最高峰を撮り、23年までにさらに3峰、24年に最後のエベレストに挑む構想。塚部さんは「今後のためにもまずはキリマンジャロを絶対に成功させたい」と強調した。