【麺ロード】佐野市農林漁家高齢者センター(佐野)

【麺ロード】佐野市農林漁家高齢者センター(佐野)

 佐野市北東部の山間にある仙波地区。昔からそばの産地として有名で、この名産を生かした農村レストランの先駆けとして知られるの。

 同地区のそばは、タバコの後作として古くから栽培されてきた。しかし、過疎化が進み耕作放棄地が目立ってきたことに危機感を抱いた住民が、「伝統のそばで地域おこしを」と、むらづくり推進委員会を立ち上げ1989年にセンターをオープンさせた。

 センターでは、推進委員会のそば生産部会が原料を調達し、そば加工販売部会が、そば店を運営する。6代目の会長である野部利司(のべとしじ)さん(79)は、そば店の中心としてそば打ちから店舗運営まで切り盛りする。

 そばはもちろん全て仙波産の地粉。同地区は、傾斜地が多く水はけが良いため、品質に優れている。日照時間が短く寒暖の差が大きいため、実は小粒だが引き締まり、香り高い。

 メニューはシンプルで、もり(税込み500円)、ざる(同600円)、天ぷら3品(同250円)。そのほか5合、8合、1升など。少し太めで色が少し濃い田舎そばは、歯ごたえが良く、そば本来の味が楽しめる。仙波ならではの良質なそばと、リーズナブルな価格で市内はもちろん県外からも常連客が訪れる。

 同地区には、目立った観光地がないことから同推進委員会では、ヒガンバナやアジサイなどによる景観作りにも力を入れる。野部さんは「そばはもちろんですが、そば以外でも仙波を知ってほしい。そばとヒガンバナの花のコントラストは見事ですよ」と、さらなる誘客を目指している。

 ◆メモ 佐野市仙波町2445の1 午前11時~午後2時。土、日、祝日営業。平日は15人以上で要予約。(問)0283・86・2918。