【麺ロード】蕎麦割烹と金(小山)

【麺ロード】蕎麦割烹と金(小山)

 店主の金山利一(かなやまとしかず)さん(63)が心掛けているのは「甘み、コシ、そして豊かな風味」。妥協しないそばづくりに日々向き合っている。

 東京都内の割烹(かっぽう)での修業を経て1996年、小山市内で季節料理店を開店。翌年、知人に勧められ、そば打ちを始めた。定休日は都内にあるそば打ち職人柴崎好範(しばざきよしのり)さんの店に足を運んで修業を重ねた。「静かな場所で店を構えたい」と4年間かけて築35年の古民家を探し、6年前にオープンした。

 冷たいそばは、産地の異なる2種類が盛られている。風味や食感が違うそばを一度に2種類味わってほしい、との思いからだ。粟野産は男らしいそば、茨城県の桜川産は女性好みの優しさがあるという。

 人気は「もり蕎麦(そば)」(税込み600円)、「鴨葱(ねぎ)蕎麦」(同980円)、「天盛蕎麦」(同1300円)。生わさびのほか、漬物と果物が添えられている。「さりげないところ。それがおもてなしです」という気持ちが込められている。

 店は国道50号に近い田園風景の一角。開けた窓から風が拭け抜ける。手入れの行き届いた庭先を見ながらそばを楽しむ常連さんも多い。

 店は妻千八恵(ちやえ)さん(62)と2人で切り盛りする。「そばは打ち手の性格が出る。毎日が真剣勝負」。利一さんの修業は続いている。

 ◆メモ 小山市石ノ上339の1。午前11時~午後2時。夜は予約のみ。月曜定休(祝日の場合は翌日休み)。(問)0285・38・8261。