【ちょっと一杯】「別格地酒和食処有野屋」 酒を味わえる料理

【ちょっと一杯】「別格地酒和食処有野屋」 酒を味わえる料理

 栃木市中心部から北へ進むと、風情あるたたずまいの外観が目に入る。のれんをくぐった先に、日本酒や焼酎の一升瓶が彩る落ち着いた空間が広がる。良い時間を過ごせそうだ。

 店主の上田富春(うえだとみはる)さん(44)は高校卒業後、大阪府や下野市の日本料理店で修行。市内での居酒屋経営を経て2008年に店を開いた。店名は広島県呉市の父の実家の屋号から取った。

 「数をそろえすぎて味が劣化するのが怖い」と日本酒は香りの豊かさや味の深みなど味わいの異なる銘柄季節ごとに厳選する。自身も知人の利き酒師の下で学ぶほか、新酒の発表会などに出向いて勉強を重ねる。

 師事した親方の持論は「日本料理は酒を飲むためにある」。その言葉を胸に刻み、季節感を大切に料理には盛りつけなど細部までこだわる。「海老しんじょの揚げだし」(税抜き1千円)、3日間を要する「牛すじの煮込み」(同900円)は手の込んだ仕事ぶりだ。

 「落ち着いた空間でゆっくりとお酒を味わってほしい」と上田さん。期待通りの空間に顔がほころんだ。

メモ 栃木市平柳町1の35の11▽営業時間 午後6時~午前0時(ラストオーダー午後11時)▽定休日 月曜▽(問)0282・22・0268