【麺ロード】そば処 巴屋(野木)

【麺ロード】そば処 巴屋(野木)

 昔ながらの雰囲気に包まれた店には、県内外からそば好きが集まる。店主の屋代健一(やしろけんいち)さん(44)は「そばの『いい雑味』を味わってほしい」と強調する。

 県内でそばの普及に尽力した父武司(たけし)さんが1984年に創業。プロボクサーを目指していた屋代さんだったが20歳の時、武司さんが病を患い、店を継いだ。

 「父の時から親しまれた昔ながらの味」を引き出すため、農家から直送された玄そばを使用。改良を重ねた自店の石臼で、殻付きのままひくことで「いい雑味」を残す。

 前処理にも手を抜かず、玄そばを40~50グラムごとにふるいにかけ、目で見て泥が付いているものや異物を取り除く。「機械を使わないので相当な手間はかかるが、それでもいいそばを作りたい」

 ほかにも、送られてきた玄そばの風味を失わないため低温倉庫で保管したり、あえて石臼の回転数を落としたりするなど、こだわりは尽きない。

 そんな屋代さんお薦めの一品は「天せいろ」(税別1350円)。「ぱっと見てインパクトがあるようにした」と話すように、お重からはみ出るほど大きなエビの天ぷらが魅力だ。

 屋代さんは「気楽に入れるところがそば屋のいいところ。ご飯ものやうどんも置いているので楽しんでほしい」と笑顔を見せた。

 ◆メモ 野木町丸林200の2。午前11時~午後3時、同5~8時。水曜、第4木曜定休。(問)0280・57・2637。