本県で初めて開かれた全国大会で開かれたパネルディスカッション=1日午後3時25分

 教育現場での新聞活用を考える第24回NIE全国大会宇都宮大会(日本新聞協会主催、県NIE推進協議会、下野新聞社主管)が1日、宇都宮市文化会館を主会場に開幕した。全国から教員や新聞社の関係者ら約1100人が参加し、2日間の日程で、新聞を生かした学びの可能性や新聞が教育に果たす役割などを考える。全国大会の本県開催は初めて。

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 今大会は、2020年度から実施される新学習指導要領で「主体的・対話的で深い学び」が重視されていることを踏まえ、「深い対話を育むNIE」をスローガンに掲げた。

 開会式で日本新聞協会の山口寿一(やまぐちとしかず)会長は「NIEは深い学びを引き出す。取材という対話を重ねた新聞は有効な教材になる」とあいさつ。主管社である下野新聞社の岸本卓也(きしもとたくや)社長は「対話を育むことを軸に、新聞活用の在り方を考える大会にしたい」と歓迎の言葉を述べた。

 大会実行委員長を務める松本敏(まつもとさとし)県NIE推進協議会長は「対話とは、異なる意見と対決し価値ある結論を導き出すこと。新聞を用いて、その力を育てる方向性を探る2日間としたい」と基調提案を行った。

 新聞記事などを使った独創的な授業で“NIEの先達”といわれる国語教師大村(おおむら)はまさんについて講演した「大村はま記念国語教育の会」事務局長で作家の苅谷夏子(かりやなつこ)さんは「戦争で深く傷ついた大村は、言葉こそが生きる力と信じ、子どもたちを一人前の言語生活者に育てることに力を注いだ」と紹介。パネルディスカッション「新聞で育む深い対話」では、子どもたちの豊かな言語活動を育むために、「生きた教科書」として新聞ができることは何かなど、活発な論議が交わされた。

 最終日の2日は6校の公開授業、10校の実践発表が行われるほか、特別分科会も開かれる。