【麺ロード】中華そば阿波家(野木)

【麺ロード】中華そば阿波家(野木)

 店主多田広志(ただひろし)さん(61)は地鶏ラーメン研究会の職人代表も務める。地鶏ラーメンスープと無添加自家製玉子麺などの指導にも携わり、これまでに山形、福島、静岡県内など、のれん分けした店舗は23を数える。

 「大好きなラーメンを作りたい」と、30歳でスイミングスクールのインストラクターを辞めた。茨城県古河市内で始めた屋台形式の店で手応えをつかみ、店舗を構えた。しかし、「その後は失敗の連続。東京都内や埼玉県内など約10年間で13軒の店を畳んだ」。

 失敗する中で食材を追い求め続けた。ラーメンスープの鶏がらとしては、当時需要がなかった讃岐コーチンに着目。さらに茨城県鹿島沖で自ら採ったシーリ貝を生かしたたれを独自に開発した。同業者のつてを頼って、卵の風味を生かしコシのある自家製麺にたどり着いた。

 看板メニューは北海道の倉島牧場バターを添えた「塩バターラーメン」(税込み750円)。昔ながらのしなそばに、魚介系のコクが味わえるという自信作。讃岐コーチンを使った「地鶏のタタキ丼」(同350円)も人気だ。

 「失敗が重なって今がある。振り返ると面白い」と多田さん。ラーメン店を開業する人を支援する傍ら、さらなるうまみを追い求めている。

 ◆メモ 野木町友沼4722の5。月~金曜は午前11時半~午後2時。土日祝日は午前11時半~午後3時。水曜、第2、4日曜定休。電話はなく、臨時休業などは「ヤフー地鶏ラーメン研究会のブログ」で確認する。