【麺ロード】浅野屋茂兵衛(小山)

【麺ロード】浅野屋茂兵衛(小山)

 「うどんってこんなにおいしいのか」。約20年前に四国地方や名古屋市のうどんを食べ歩いて、店主丸地一夫(まるちかずお)さん(77)は、こう感じたという。

 約50年前に母から継いだそば屋でうどんを提供していたが、この経験を機に自分でうどんを打ち始めた。なかなか理想の味に近付けることが難しく、アレンジするたび、お客さんに意見をもらって「最高のうどん作り」に没頭。5年前に小山産の小麦粉「イワイノダイチ」に出会い、「今までのうどんと全然違う」と特有の食感に心を奪われた。

 そんなイワイノダイチのみを使用したうどんのうまみを楽しめる看板メニューが「討ち入りうどん」(税込み900円)。県産の野菜などを炒めて生の平打ち麺と一緒に鉄鍋に入れ、季節によってブレンドを変える自家製のそばつゆで煮込む。

 「昔からこの地域の家庭料理で人気メニュー。栄養たっぷりで体が温まる、冬にぴったりの一品」。優しい味わいのだしが染みこんだ平打ち麺を一口食べると、イワイノダイチの特長であるもちもちとした食感とのどごしの良さを楽しめる。「昔は肉の代わりに入れていた」というイカの風味がだし全体に広がっている。

 県外からの来客も多く、「この地域の料理を食べに来てくれることがうれしい。イワイノダイチの味を知らない人はまだまだ多いので、1度食べてほしい」。

 ◆メモ 小山市間々田1175の1。午前11時~午後3時、午後5~8時。火曜、毎月最終月曜定休。(問)0285・45・1719。