約25年ぶりに奥日光へ戻ったチュウゴクオオサンショウウオ=31日、日光市中宮祠

 世界最大の両生類で、生きた化石とも言われるチュウゴクオオサンショウウオ1匹が31日までに、岡山県から日光市中宮祠の「日本両棲類研究所」に25年ぶりに里帰りした。16日から再開する同研究所で観賞できる。

Web写真館に別カットの写真

 中禅寺湖畔にある同研究所は、1970年に医師の故篠崎尚次(しのざきなおつぐ)さんが私立研究所として開設、94年に閉鎖した。その後、オオサンショウウオ2匹が岡山県の大学で育てられ1匹は死んだ。今回、同研究所を運営する日光アカデミーの代表取締役で篠崎さんの二男尚史(なおし)さん(63)が運営を継承した。

 生き延びたオオサンショウウオは体長約1・4メートル、体重約35キロのメス。推定年齢70歳。特製の水槽で、時折頭を上げ肺呼吸しながら、ゆったりと歩く姿に篠崎さんはひと安心した様子。

 「研究所を再開できると考えていなかったし、オオサンショウウオと再会できるとは奇跡。世界でも最大級です。よく生きていた」

 国内外の再生医療分野で活躍する篠崎さんは2年前から再開に向け準備。研究所をベースに臓器、中枢神経系が再生する両生類の進化を研究しながら再生学と自然保護に取り組む。