涼を求め、かき氷を頬張る親子連れ=29日午後、宇都宮市中今泉2丁目

 気象庁が関東甲信の梅雨明けを発表した29日、県内に夏本番への期待と懸念が広がった。かき氷店には早速、多くの親子連れが足を運び、梅雨寒(つゆざむ)でアルコール類の売り上げが伸び悩んだ酒屋は「程よく暑くなってほしい」と切実な声を上げた。一方、熱中症とみられる救急搬送者はこの日、夕方までに10人を数えた。県などは、小まめな水分補給など熱中症対策を呼び掛けている。

 日光の天然氷を使うことが売りの宇都宮市中今泉2丁目、かき氷店「和人堂本店」には日中、涼を求める客が次々と訪れた。「(梅雨明け前と)味が全然違って感じる」と同市簗瀬4丁目、小学校講師湯原久美子(ゆはらくみこ)さん(47)。堀部烈(ほりべたけし)店長(43)は「今日は昼間から、お客さんが多い」と梅雨明けの効果を実感していた。

 「夏バテしない程度の、程よい暑さになって」とは矢板市扇町1丁目、「新川屋酒店」の小川素市(おがわもといち)社長(67)。暑過ぎると、消費者が日中に冷たいものを取り過ぎて、酒の消費量は減る現象が起きるという。「梅雨寒で今年の6、7月の売り上げは厳しかった。取り返したい」と漏らした。