イルミネーション、家庭用で楽しむポイント

イルミネーション、家庭用で楽しむポイント

 間もなくクリスマス。街中は色鮮やかなイルミネーションで彩られ、華やかな装いを見せている。一般家庭でも身近になったイルミネーションだが、屋外の装飾となると少しハードルが高め。「どこから手を付ければいい?」「どんな道具が必要?」。ベテランたちに教えを仰いだ。

 まず訪れたのは大田原市花園、自営業和久英雄(わくひでお)さん(70)方。イルミネーション歴22年で、同市主催のコンテストでは最高位の金賞に3度、市制施行60周年時には、さらに上の特選にも選ばれた強者だ。

 3万球を使い、庭全体を彩ったイルミネーションは遠目からでも目を引く。圧巻は電飾だけで作る7メートルの巨大シンボルツリー。「ナイアガラ」と呼ばれる電飾を使い、庭木とポールを駆使して作った力作だ。

 飾り付ける前は「設計図が欠かせない」という和久さん。大まかな配置を決める程度でよい。構想を紙に起こすことで作業がスムーズになる利点がある。

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 飾り付けの段階で重要になるのは固定。風で電飾が飛ばされては、せっかくの装飾が台無し。通行人にも危険が及ぶ。和久さんは「農業用のU字ピンで地面にコードを止め、砂袋などを重しとして使っている」という。結束バンドで庭木にくくり付けるのも手だ。

 気になる電気代は、白熱球と発光ダイオード(LED)を併用して月々3千~4千円(1日6時間ほど点灯)。「さほど気にならない程度」とさらり。初期費用はかかるが、消費電力はLEDの方が抑えられる。和久さんも、電飾数の推移はあれど「白熱球のみから1500~2千円ほど安くなった」と話す。

 省エネ対策では「反射シート」の活用も一役買っている。農業で太陽光を集める際に使う資材だが、「電飾の光が反射して華やかに見える」という。モチーフライトの下に敷くと、さながら氷面のようだ。

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 300平方メートルのイルミネーション用品売り場を設けているジョイフル本田宇都宮店。担当の笹目嗣郎(ささめしろう)さん(39)と古橋由梨(ふるはしゆり)さん(28)には購入のポイントを聞いた。

 等間隔に電飾が付いた「ストレートライト」や植え込みを覆う「ネットライト」、軒下やベランダに垂らす「カーテンライト」、キャラクターをかたどった「モチーフライト」など電飾の種類は豊富。一般的なのは、ツリーの装飾で使うストレートライト。初心者でも手を出しやすい。「コードが悪目立ちしないように枝や幹に沿って巻き付けることがポイント」と古橋さん。「お子さんがいる家庭ではモチーフライトを玄関に飾ってもかわいいですよ」とアドバイスも。

 湿気や粉じんを考えると、「防雨」や「屋外用」の表示があるものを選ぶとよい。だが、笹目さんは「『防水』ではないので、コントローラーなどは可能な限り軒下に置いた方が安全」と注意を喚起する。

 コンセントとプラグなど接続箇所は水が比較的浸入しやすく、ショートの原因になりかねない。絶縁テープで補強するほか、防滴ボックスなど雨よけグッズを活用するのも手だ。

 ここで盲点になるのが「湿気による水没」。ビニール袋や防滴ボックスの中に湿気がたまらぬよう、定期的に換気をする必要もある。安全と節電の観点では電源タイマーも効果的。点灯時間を指定できるため、消し忘れを防いでくれる強い味方だ。