色とりどりのユニホームに身を包んだ3850人余の球児が、元気いっぱいに憧れの人工芝を踏みしめた。236チームが一堂に会した式典は、本県球史に残る壮大な眺めだった▼第50回県学童軟式野球大会は25日、宇都宮市の清原球場で開会式が行われた。半世紀の節目を記念した初めての予選なしのオープン大会。カクテルライトの中で華々しく幕を開けた▼長い歴史を刻む中で、何人ものプロ選手が誕生している。始球式に駆け付けた寺内崇之(てらうちたかゆき)、岡田幸文(おかだよしふみ)、飯原誉士(いいはらやすし)の栃木ゴールデンブレーブス3首脳も大会経験者。勝った喜び、負けた悔しさが、プロの第一線で活躍する土台となった▼一方で大会の環境も大きく変化した。野球が人気「1強」だったのは昔の話。チーム、選手の減少が続く。歴代優勝チームでさえ、登録メンバーが10人しかいなかったり、合同チームを組んだりして、やっと出場にこぎ着けているケースもある▼オープン大会だが、低学年生が多く戦力が整わないため、出場を見送ったチームも少なくないと聞く。選手には、大会に出て試合ができる仲間に恵まれていることの喜び、感謝を忘れずプレーしてほしい▼きょう27日は、いよいよ試合が始まる。8月末までの延べ10日間の長丁場。選手の最高の夏に、そして長く野球を楽しむ第一歩になることを願う。