【栃木広域水害】鹿沼花火大会中止に 黒川の復旧間に合わず 

 鹿沼市や鹿沼商工会議所、同市自治会連合会などで組織する鹿沼さつき祭り協賛花火大会実行委員会(会長・佐藤信(さとうしん)鹿沼市長)は22日までに、5月28日に予定していた第44回花火大会の中止を正式に決めた。昨年9月の県内広域水害で、花火大会の会場となっている同市中心部を流れる黒川にも大きな被害が出て、復旧工事が完了しないため。

 同花火大会は、鹿沼名産のサツキをPRするために毎年開催されている「鹿沼さつき祭り」と連動し、同祭りの初日に黒川河川敷で行っている。実行委と下野新聞社の共催で、県内では最も早い時期の花火大会としても知られている。昨年は11万人(大会本部発表)が訪れた。

 例年会場となっている黒川は広域水害で一部護岸が崩れたほか、河川敷の公園も芝生が流され、地面が削られるなど爪跡が残っている。実行委によると黒川の護岸工事は県が行い、出水期(7~9月)は休工になることから、秋口以降まで工期がかかる見込み。市が実施する河川敷の公園緑地工事は4月からの開始予定となっている。

 実行委は黒川河川敷の緑地回復後の開催を検討したが、工期や次回開催までの間隔が短くなるなどの問題で断念。さらに代替会場として花木センター、御殿山球場など同市内5カ所を候補地としたが公共交通機関や観覧場所、駐車場などの面で困難と判断した。