第101回全国高校野球選手権栃木大会第10日は27日、清原球場で準決勝2試合を行う。第1試合(午前9時開始)では青藍泰斗と文星付のシード両校が激突。第2試合(同11時半開始)は夏の県大会51連勝中で9連覇を狙う作新に、唯一の公立校でノーシードから勝ち上がってきた宇商が挑む。甲子園まであと2勝-。各校の戦いぶりから準決勝を展望する。
■接戦の好ゲームか 青藍泰斗vs文星付
私立の強豪同士の対戦。昨秋の県大会では2回戦で対戦し、文星付が7-6で勝利。今回も接戦の展開が予想される。
文星付はチーム打率3割4分1厘と打線が前評判通りの力を発揮。特に5番福田竜貴(ふくだりゅうき)は清陵との2回戦で同点弾、宇短大付との準々決勝で逆転満塁弾を放つなど波に乗っている。ともに出塁率6割超をマークする滝田海斗(たきたかいと)、角田祥太郎(かくたしょうたろう)がチャンスメークし、中軸に回したい。投手陣は主戦饗庭陽生(あいばようせい)が防御率5・00と調子が今ひとつ。大型右腕前田直輝(まえだなおき)、左腕佐藤駿多(さとうしゅんた)の状態を見極めながら継投でかわしたい。
青藍泰斗は最速140キロ台の直球を投げる2年生右腕佐々木康(ささきこう)を4試合で無失策の堅守が支える。佐々木は36回を投げ防御率1・75と安定。ただ、宇工との準々決勝で延長14回218球を投げ抜いた疲労が懸念されるだけに、早い回の援護は欠かせない。打線は吉田尊二朗(よしだとうじろう)が打率4割1分2厘、1本塁打と好調。打率2割1分4厘にとどまる主砲石川慧亮(いしかわけいすけ)の復活が待たれる。チーム8犠打は4強中最多。手堅い攻撃で得点を重ねられるかも焦点だ。