歌とダンスで災害時の行動を学ぶ園児たち

【矢板】東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市のNPO法人陸前高田市支援連絡協議会エイドタカタは25日、子ども向けの防災教室を木幡の矢板保育園で開いた。安沢のボランティア団体「安沢ほほえみ会」が震災後から同市で支援活動を続けている縁で実現した。園児ら約140人が参加し、紙芝居やクイズを通して防災意識を高めた。

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 同市は、津波に耐えた「奇跡の一本松」が復興のシンボルとして注目された。震災当時約2万4千人の市民のうち、死者・行方不明者は約1750人に上った。

 同法人は震災後に設立。被災地に笑顔を作ろうと同市公式キャラクター「たかたのゆめちゃん」を作った。復興支援のお礼として、ことし3月から全国各地で「ゆめちゃんの子どもぼうさい教室」を開いている。

 教室では、地震で逃げる際に「押さない」「走らない」「しゃべらない」「戻らない」といった基本行動「お・は・し・も」を紙芝居で紹介。園児たちはゆめちゃんと一緒に歌やダンスを通して災害時の行動を学んだ。最後は学んだことをクイズ形式で振り返り、「命を守ること」をゆめちゃんと約束した。

 同園年長、斎藤結衣(さいとうゆい)ちゃん(6)は「紙芝居が楽しかった。(災害の時は)ゆめちゃんとの約束を守りたい」と誓った。

 同法人の阿部廣宣(あべひろのぶ)事務局長(58)は「陸前高田市からだからできる恩返し。親子で防災について話し合い、子どもたちに防災意識を持ってもらいたい」と話した。