赤木博さん死去 「女峰」開発、イチゴ王国貢献 栃木、76歳

 本県が「イチゴ王国」となるのに大きく貢献した品種「女峰」の生みの親で、タイでもイチゴ栽培の普及に尽力した、元県農業試験場栃木分場長の赤木博(あかぎひろし)さん(栃木市本町)が11月27日、病気のため栃木市内の病院で死去した。76歳。遺族や共にイチゴの開発に携わった人たちは「5月まではタイに行っていたのに…。すばらしい知識や技術を持った方だった」と別れを惜しむ。通夜は2日午後6時から、告別式は3日午前10時半から、同市沼和田町のセレモールとちぎで行われる。喪主は妻の康子(みちこ)さん。

 赤木さんは宇都宮大卒業後、県庁に入庁。主に同試験場に勤務し、イチゴの育種や栽培実験を担った。1980年代には「女峰」の開発に成功。女峰の孫に当たる「とちおとめ」の育成指導にも携わるなど、本県のイチゴ生産量日本一の礎を築いた。

 2002年の定年退職後はタイに渡り、同国の麻薬撲滅事業「ロイヤルプロジェクト」に参加。イチゴの栽培技術を無償で指導したほか、赤木さんが日本で開発した「ロイヤルクイーン」をタイの風土に合わせ改良し、不法栽培のケシに代わるイチゴ栽培を広めた。これらの功績がたたえられ、今年10月にはタイ王室から感謝盾を贈呈された。