真岡木綿の校名入り「のれん」制作 市内全小中学校へ配布 こども議会提案が実現

 【真岡】地域の伝統文化に触れてもらおうと、市内全小中学校に1日、各校名入りの真岡木綿でできたのれんが飾られ始めた。小学生が市に政策を問う「子ども議会」での提言に、市や真岡木綿会館が応じた。市内には本年度限りで閉校となる小学校もある。一日でも長く真岡木綿に触れてもらいたい、との願いから製作は急ピッチで進められた。各校では、図書館など多くの児童生徒が利用する場に設置する。

 昨年8月の子ども議会で提言したのは、当時長田小6年生だった中村中1年長谷川陽大(はせがわはると)さん(13)。「真岡はイチゴだけじゃない」。同会館で木綿の品質の高さに触れ、若い世代にこそ知ってほしいと考えた。自らのアイデアが形となり、喜びもひとしおだ。

 製作を請け負ったのは同会館の県伝統工芸士花井恵子(はないけいこ)さん(63)ら織子(おりこ)たち。「真岡の伝統を知ってもらう素晴らしい機会」と今春、織り始めた。のれんは横90センチ、縦150センチと大きく、通常の織機でその反物を作ることは困難。数少ない大型織機を使うため、通常の作業日程では来年3月ごろの納品を見込んだ。

 しかしその時期、山前南や東沼小など計4校が閉校となってしまう。「触れる期間が数日しかないのはかわいそう」と作業を急ぎ、11月下旬に全校分が出来上がった。