不足のワクチン、栃木県が「定期接種優先」通知 インフル県内流行期入り 

 県は30日、県内が20~26日の週にインフルエンザの流行期に入ったと発表した。県や医療関係者は早めのワクチン接種を呼び掛けているが、今季はワクチンの製造が遅れ、供給量が少ない状態が続く。県は30日、市町や各医師会などに、13歳以上の任意接種回数を原則1回とすることを徹底し、65歳以上などの定期接種対象者に優先的な配慮を求める通知を出した。

 県内は11月に入り、小中学校で学級休業などが増え始めていた。県教委によると、佐野市氷室小では在校生23人のうち9人がA型インフルエンザを発症し、27日から3日間、学校休業した。今季は30日までに、主に県南地域の公立小中学校で学校休業1件、学年休業8件、学級休業15件が報告されている。

 今季はワクチンの原料となる「ワクチン株」の国による決定が遅れ、メーカーの製造開始時期がずれ込んだ。それに伴い、接種希望者が増える今の時期に供給量が少なくなっている。

 県健康増進課によると、市町には「医療機関でワクチン接種の予約を受け付けてもらえない」との相談が寄せられているという。例年は12~3月の本格的な流行前のワクチン接種を推奨しているが、今季は強く呼び掛けられないジレンマを抱えている。