大学、交通事業者、宇都宮市などでつくる「宇都宮MaaS(マース)社会実験実行委員会」は9月6~30日、市内のバスと一部鉄道を無料で乗降できるフリーパスを活用し、交通行動の変化を見る社会実験を実施する。同市などは将来的に次世代型路面電車(LRT)を含む公共交通で新サービスMaaS導入を視野に入れており、実験結果をサンプルとして役立てたい考えだ。

 MaaSは「モビリティ・アズ・ア・サービス」の通称で、バスや鉄道、タクシーなど複数の交通手段を組み合わせ、ひとまとめにして提供することで、スムーズな移動を実現するサービス。海外には、スマートフォンアプリのみで交通手段やルートの検索、予約、運賃の決済が可能になった先進例もある。同市の場合、LRTとバス、電車などの組み合わせも考えられる。

 実験は専用に開発したスマホアプリを使用。モニターがアプリ内のフリーパスを提示することで、全ての路線バスが一律で乗車無料になるほか、乗り換え情報もアプリ内で収集できる。モニターの行動や移動の目的は、アプリを通じて集められるという。一方、東武鉄道の東武宇都宮-西川田駅間も乗車無料となり、アプリとは別様式のフリーパスを配布する予定。

 モニターを募集しており、対象は主に車で市内に通勤通学する18歳以上の人。鉄道や路線バスの定期券を利用しておらず、スマホの日常使用が条件。250人程度を想定している。同実行委事務局の宇都宮まちづくり推進機構のホームページを参照し、8月9日までに案内に従って申し込む。