【那須雪崩事故】「提言、早期に周知徹底を」有識者会議 遺族も傍聴「重く受け止めて」

 那須町の雪崩事故を踏まえ、スポーツ庁が全国の都道府県教委や高校山岳・登山部などに求める「冬山登山」の安全対策の方針が28日、まとまった。この日のスポーツ庁の有識者会議で、各委員は「できる限り早期の周知徹底を」と同庁に強調し、全ての関係者に「提言を重く受け止めてほしい」と呼び掛けた。

 有識者会議の提言は、10月に最終報告書を公表した本県教委の事故検証委員会での議論や提言を数多く反映した。本県の検証委委員長を務めた有識者会議の戸田芳雄(とだよしお)委員=東京女子体育大教授=は会合で「山岳有資格者を条件にするなど、見方によっては非常に厳しい提言。自然を相手にする以上、100パーセントの安全はありえないことを踏まえた内容になった」と提言を評した。

 各地の山が積雪期を迎える中、提言を速やかに現場の活動に反映させるのが今後の焦点。別の委員は「登山計画審査会の設置を各都道府県教委がどう判断するのかが重要。今季に間に合わないのは困る。通知をしっかり受け止めてほしい」と訴えた。