県警が正面衝突事故防止のため作成したチラシ

県警が正面衝突事故防止のため作成したチラシ

 今年上半期(1~6月)に県内の75歳以上の高齢運転者による死亡事故は9件に上り、全国最多だったことが23日、県警交通企画課のまとめで分かった。正面衝突と単独事故が多く、同課は「緊張感が欠けた運転による前方不注意などが一因として考えられる」と分析し、正面衝突事故を防止する活動などを強化する。

 同課によると、75歳以上の運転者による死亡事故は2014年以降、4~6件で推移。今年は前年同期比4件増の9件と、過去6年間では最多だった。このうち正面衝突と単独事故がそれぞれ3件で、全体の3分の2を占めた。

 一方、交通事故で死亡した65歳以上の高齢者数は、前年同期比1人減の28人で、全体の約6割を占めており、依然として高止まり傾向が続いている。事故状態別では、自動車乗車中が12人(前年同期比3人増)で最も多く、歩行中10人(同5人減)、自転車乗車中5人(同2人増)、バイク乗車中1人(同1人減)と続いた。死亡した28人の高齢者のうち、25人は居住地と同じ市町で事故に遭っていた。

 交通事故による総死者数は前年同期比4人増の46人。このうち正面衝突が前年同期比6人増の11人と、増加幅が大きかった。同課は「高齢者に限らず、居住地周辺での事故が多いとみられ、慣れによる緊張感の欠如が正面衝突の事故につながっている可能性がある」としている。

 事故の発生状況を受け、県警は人気テレビ番組をヒントにした「ルリちゃん(県警マスコットキャラクター)に叱られる」と題したポスター200枚とチラシ2万枚を作成。「ボーっと走ってんじゃね~よ! 正面衝突の事故が急増!!」と書き込み、わき見運転などの防止を呼び掛ける内容だ。県内全19署での広報活動などで活用している。

 また地域の特性に応じ、高齢者の事故防止など署ごとに重点的な事故抑止対策を定めた「一署一策プロジェクト」にさらに力を入れるほか、原則ハイビーム点灯を呼び掛ける活動も進め、夜間の前方の安全確認を促していく方針だ。