20年ぶりにふき替えられた「総門」のかやぶき屋根

 【真岡】高田山専修寺(せんじゅじ)の国指定重要文化財「総門」のかやぶき屋根の修繕が、このほど終了した。かやぶきの腐朽が著しくなったため今春から工事が進められ、20年ぶりにふき替えられた。8月1、2の両日に開かれる寺伝統の祭り「高田まち」では扉が開かれ、多くの参拝客や地域住民を迎え入れる。

 寺は浄土真宗の開祖親鸞(しんらん)が唯一建立した寺院とされる名刹(めいさつ)で、国指定史跡になっている。総門の柱の一部は親鸞が建立した時のケヤキと言い伝えられ、棟の上に棕櫚(しゅろ)縄を束ねて作った棟飾りが並ぶ珍しい門とされる。

 かやぶき屋根は1998年に修繕された。しかし、正面に植生する樹齢800年のケヤキの枝がかやぶきに接するくらいに生い茂り、雨の時は葉先からしずくが落ちるなどして腐朽が進行していた。

 工事は宮城県内の専門業者に依頼し、5月上旬から実施。約1トンのかやを用い、幅約5メートル、高さ約3メートル、奥行き約5メートルの屋根を完成。7月上旬に文化庁の調査官が訪れ、最終チェックを行った。事業費約1千万円の65%を国が助成し、残りを県と市、同寺がほぼ均等に負担した。