J1浦和のヘッドコーチに就任した上野氏

 J1浦和が5月末にトップチームの体制を変更し、ヘッドコーチに真岡市出身の上野優作氏(45)が就任した。就任後はリーグ戦で3勝1分け2敗ながら、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)や天皇杯で勝利を収めるなどチームは復調の兆しが見え始めている。大槻毅監督を支える上野氏に、決意や意気込みを聞いた。

 -就任して1カ月半がたった。

 「毎日毎日が新鮮。日々チャレンジしているので、慣れはない」

 -就任後の成績について。

 「ACLと天皇杯で次のラウンドに進めたことはポジティブに捉えているが、リーグ戦はまだ物足りない。ただ、ホームで勝てているのはいいこと」

 -大槻監督のサッカーは。

 「一言で言うのは難しいが、しっかりと相手を分析して、勝つための選手起用をしていくサッカー。週間のチームビルディングが非常にうまい」

 -自身の役割は。

 「どこでも同じだが、監督をサポートすること。監督の相談役。これはどうだと聞かれた時に、『そうだよね』『いや、こうした方がいい』など違った意見を持っておくということにいつも注意している。それから監督がうまく指導できるように先回りしたり、足りないことを補助したり、バランスを取りながらやっている」

 -シーズン途中からの就任になった。

 「強化部から呼ばれて、監督が大槻になるのでぜひサポートしてほしいと伝えられた。二つ返事で、やりますと応じた」

 -育成ダイレクター、トップチームヘッドコーチと、ずっと大槻監督の後任で来ている。

 「栃木SCを辞めた後、フリーな時間にJ1広島と浦和の練習を見た。広島は自分も在籍していたし、リーグ優勝をしている森保一さんのところを見たかった。浦和は、近いし、ミシャさん(=ミハイロ・ペトロビッチ)のサッカーを見たかった。そのコンタクトを取るときに、大槻さんは(筑波)大学の先輩だし、当時育成ダイレクターとユース監督を兼ねてたので、そこにも興味があった。大槻さんを通じて浦和の練習を見させてもらった。そのフリーでいるタイミングで声を掛けてもらえた。2015年10月に入団して、そこから大槻さんと一緒にアカデミーでずっとやっていて、堀孝史さんが監督を辞められた時に大槻さんが一度代行で監督をやって、私が一時ヘッドコーチをやった。その後、大槻さんだけがトップチームに残って、ダイレクターとユースの監督を務めた。今回はオリベイラさんが退任されることになって、新体制で僕がヘッドコーチになった。大槻さんの後を追っている形になっているが、そういうアカデミーを作っているというか、アカデミーに人材を集めておいて、アカデミーでコーチの育成もしていたと捉えてもらえるといいのかなと思っている。堀さんもユースのコーチから上に上がって活躍されていたし、大槻さんも、僕も。選手だけじゃなく、コーチングスタッフもアカデミーで鍛えられて勉強して力を蓄えて、トップで仕事ができるようになっていくというのが一つのいい流れになっている」