世界王座「もう一度挑戦したい」 ボクシングの近藤(白鴎足利高出)

 米国ニューヨークで4日行われた国際ボクシング連盟(IBF)スーパーライト級王座決定戦12回戦で、同級3位で白鴎足利高出身の近藤明広(こんどうあきひろ)(32)=一力ジム=が同級1位のセルゲイ・リピネッツ(ロシア)に0−3で惜しくも判定負けした。世界王座初挑戦から約2週間。近藤は「世界でも戦えるという自信にはなった。もう一度に挑戦したい」と再戦に燃えている。

 勝機は十分にあった。「力のあるフック系のパンチを警戒し、ガードを固めて耐える」。序盤は相手の早いジャブと巧みな打ち分けに戸惑いながらも守備に徹した。攻めに転じたのは5回。相手が苦手とする反時計回りのフットワークを意識し、ジャブから得意の右フックを繰り出した。

 しかし、攻勢に出る機会を手にしたかに思えた6回。互いの頭がぶつかり相手が出血。「焦ってしまい、チャンスなのに攻めきれなかった。アウトボクシングで逃げ切られた」と悔いを残した。

 埼玉県加須市出身。白鴎足利高卒業後、東洋大を中退してプロに転向した。だが、第55代日本ライト級王座に輝きながらも、28歳の若さで引退。タイのジムで2カ月間練習を積んだ後、一力ジムに勧誘されて日本に復帰した。「拾って貰った恩を勝って返す」と心に決め、つかんだ世界戦のチャンスだった。

 ボクシング人生の根底にあるのは、白鴎足利高で恩師・北村員也(きたむらかずや)監督に習った3年間だ。「1、2年生の頃は負けばかり。本当に強くなるために生活面からただし、プレーでは最後まで諦めない心を教えられた」。そのおかげもあり、3年生の時に初めてインターハイ準優勝まで上り詰めた。