「落下物乗り上げ」事故182件 2016年の栃木県内高速道、過去5年で最多

「落下物乗り上げ」事故182件 2016年の栃木県内高速道、過去5年で最多

 県内の高速道路での落下物による乗り上げ事故は2016年に182件で、12年からの5年間で最多だったことが、16日までに県警高速隊への取材で分かった。10月には岡山県の中国自動車道で落下物のタイヤに軽乗用車が乗り上げ、車外に避難した親子が同じタイヤに乗り上げたトレーラーにはねられ死亡する事故が発生。県内の乗り上げ事故は同じ5年間、130~180件台で推移しており、同隊は「いつ大事故が起きるか分からない」として落下物防止の徹底などを呼び掛けている。

 同隊が通報などに基づき把握した事故をまとめた。県内の東北自動車道、北関東自動車道、日光宇都宮道路で16年までの5年間に発生した落下物乗り上げ事故は、最も少なくて14年の137件。17年は9月末までに96件で、16年同期比では減少傾向にある。落下物は、11年の東日本大震災後は被災地の復興支援の関連物資が目立ったが、近年はタイヤの破片、車止め用角材、ブルーシートなどが多いという。

 県内では同じ5年間で乗り上げ事故による死者は出ていないが、人身事故は12年から今年9月末までで3件あった。16年2月には東北道上り線で、追い越し車線に落ちていたアルミ製スロープに乗用車が乗り上げてドライバーが軽傷を負った。今年2月には東北道上り線で乗用車の屋根に積まれた台車が落下し、衝突した後続車のドライバーが軽傷を負った。

 時速100キロ走行の場合、車の停車距離は77メートルとされる。前を走る車が落下物を見つけ車線変更した場合、車間距離が十分なければ乗り上げてしまう恐れがある。夜間は状況に応じてハイビームの活用も求められる。

 落下物が原因で事故が起きた場合、ドライバーは道交法違反(転落防止措置義務違反)容疑で摘発される場合もある。