下野新聞社は21日、参院選県内投票所で出口調査を実施した。計1490人に対し、栃木選挙区で投票した候補者名、比例代表の投票先、支持政党などを聞いた。自民党現職の高橋克法(たかはしかつのり)氏(61)は全体の53%、立憲民主党新人の加藤千穂(かとうちほ)氏(43)は42%、政治団体「NHKから国民を守る党」新人の町田紀光(まちだとしみつ)氏(40)は5%から支持された。高橋氏は自民党支持層の89%の票を固めるなど、若者から高齢者まで幅広く支持を集めた。加藤氏は立憲民主党支持者の93%や無党派層の55%から支持を得たが、及ばなかった。

■自民支持層89%が高橋氏 支持政党別

 

 支持政党別には自民党の支持が最も多く42%。次いで立憲民主党19%、公明党と共産党がそれぞれ4%、日本維新の会と国民民主党がそれぞれ2%、社民党1%と続いた。

 支持政党別の投票動向を見ると、自民党支持者のうち、高橋氏に投票したのは89%を占め、自民党支持層の大半を確保した。加藤氏は9%だった。

 立憲民主党支持者で加藤氏に投じたのは93%。高橋氏は5%にとどまった。自民党、立憲民主党がそれぞれの公認候補の相手に流れた割合を見ると、加藤氏にやや優位な結果となった。

 公明党支持者のうち、同党が推薦した高橋氏を選択したのは69%。加藤氏の支持も22%と食い込んだ。

 国民民主党支持の74%、共産党支持の81%、社民党支持の92%が「野党統一候補」の加藤氏に投じ、野党共闘においては一定の成果が表れた。

 だが、自民党が全体の42%を占める中、立憲民主、国民民主、共産、社民の4党を合わせても30%には届かず、大きなうねりを生むまでに至らなかった。

 「支持政党がない」と答えた無党派層の投票行動を分析すると、加藤氏が55%となり、高橋氏の37%を上回った。選挙結果に大きな影響を与えるとして動向が注目された無党派層だが、全体の18%にとどまり、その影響は限定的だった。

 比例代表で新人の荒木大樹(あらきだいじゅ)氏(48)を擁立した日本維新の会の支持者は、51%が加藤氏、34%が高橋氏、14%が町田氏を選んだ。

 2016年の前回参院選の出口調査を振り返ると、最も支持が多かったのは自民党で44%。次いで民進党17%、公明党5%、共産党とおおさか維新の会が各3%、社民党1%だった。

■加藤氏は若年層伸びず 年代・男女別

 

 投票動向を10代~70歳以上の年代別に見ると、50代を除く各世代で高橋氏が5割以上の支持を集めた。

 唯一50代で、高橋氏は49%、加藤氏が45%と拮抗(きっこう)した。町田氏は6%にとどまった。60代でも、高橋氏は51%、加藤氏が46%と競り合った。

 高橋氏が最も高い支持率を得たのが10代。18、19歳のみに限られるが、63%が投票した。次いで20代が60%、30代が58%と続き、若者の支持が高かった。年代別で回答者が最も多かった70歳以上は55%、40代が54%だった。

 加藤氏は50、60代で5割に迫る支持率を得たが、70歳以上は43%、40代が40%と回答者数の多かった両世代で、高橋氏と10ポイント以上の差がそれぞれついた。30代は34%、20代が27%、10代13%。

 町田氏の支持率が最も高かったのは10代で、加藤氏を上回る25%を占めた。次いで20代が14%、30代は8%と若い世代の支持率が高かった。40代は6%、60代4%、70歳以上は2%にとどまった。

 性別で見ると、男女共に高橋氏が過半数を占めた。男性は高橋氏が52%、加藤氏は43%、町田氏は6%。女性は高橋氏が55%、加藤氏41%、町田氏4%だった。

■高橋氏投票、自公に85% 選挙区・比例使い分け

 

 栃木選挙区と比例代表の2票を、どう使い分けたか分析すると、高橋氏に投票した人の85%が、比例代表で自民、公明の両党を支持した。

 栃木選挙区で高橋氏に投票した人は、74%が比例代表でも自民党に票を投じた。高橋氏を推薦した公明党に投じた人は11%で、高橋氏支持者の多くが、与党支持を表明した格好だ。この後に続いた日本維新の会は5%だった。

 野党については、国民民主党が4%、立憲民主党とその他が各3%、共産党が1%となった。

 野党統一候補として選挙戦に臨んだ加藤氏に投票した人で、比例も立憲民主党に入れたのは48%だった。次いで共産党に投票した人が11%。国民民主党は7%、社民党が3%と続き、比例でも支持層の票を一定程度獲得した。

 それでも、加藤氏を支持しながら自民党に入れた人が12%、公明党が5%と、2割近くが与党に流れた。

 町田氏に投票した人は、政治団体のNHKから国民を守る党を含むその他に入れた人が36%で最も多く、支持層を一定数確保した。一方で、自民党に入れた人が16%、公明党と立憲民主党、共産党、日本維新の会が各11%と、主要各党に分散する形で票が流れる結果となった。