京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオで34人が死亡した放火殺人事件で、さくら市出身の男性社員(37)が事件に巻き込まれ、負傷していたことが21日、下野新聞社の取材で分かった。男性は気道熱傷や肺の損傷、やけどなどで入院しており、重傷とみられる。命に別条はないという。男性の父親(74)が取材に応じ明らかにした。

 父親によると、男性は同社でアニメの原画制作を担当しており、事件当時はスタジオの2階にいた。熱風を吸い込んだほか、顔にやけどを負うなどして入院中。手などにも複数の傷があるが、意識はあり、事件当時のことを断片的に、絞り出すように父親らに話したという。

 当時は仕事中で1階から「バン」という音がして煙が充満した。同僚らと2階の窓を何とか壊して逃げようとした際、建物の外からはしごが掛かり、外へ出られたという。