当選確実となり、支持者と握手する高橋克法氏(中央)=21日午後9時55分、宇都宮市陽西町

 自民党の分厚い壁が再び野党共闘をはね返した。21日投開票された参院選栃木選挙区。自民現職の高橋克法(たかはしかつのり)氏(61)=公明推薦=が、野党統一候補で立憲民主党新人の加藤千穂(かとうちほ)氏(43)との事実上の一騎打ちを制した。投票率が過去2番目に低く、盛り上がりに欠けた選挙戦。高橋氏は「地方を守り抜く」と、選挙戦での訴えを改めて強調。「選挙は結果が全て」。加藤氏は深々と頭を下げた。

■支えに感謝 気を引き締め「地方守る」

 自民党現職の高橋克法(たかはしかつのり)氏が壇上に姿を見せると、大きな歓声が上がった。投票が締め切られた1時間半後の午後9時半、報告会の会場となった宇都宮市陽西町の護国会館。高橋氏は支持者と、再選の喜びを分かち合った。

 参院選全体の勝敗を左右する「1人区」での勝利。高橋氏は「2期目に当たり、『地方を守り抜く』という考えを前に進めたい」と気を引き締めた。

 1人区になってから最多の5人による争いとなった6年前と異なり、野党統一候補と事実上の一騎打ちとなった。高橋氏は県内全域で集会や企業回りを行い、票固めに取り組んできた。

 「農業・林業」「中小企業・小規模事業者」「観光」「インフラ」-。「地方を守り抜く」ための四つの柱を掲げ、強く訴え続けた。高根沢町長や県議、国土交通政務官を務めた実績もアピールしてきた。

 世論調査では序盤から優勢が伝えられていたが、野党統一候補の必死の追い上げもあり“圧勝”をつかみ取ることはできなかった。選挙終盤には自民の甘利明(あまりあきら)選対委員長や河野太郎(こうのたろう)外相が応援に入ったものの陣営に緩みが出た。

 護国会館には午後7時ごろから、支持者が続々と駆け付けた。自民県連会長の茂木敏充(もてぎとしみつ)経済再生担当相や、後援会総連合会長の福田富一(ふくだとみかず)知事のほか、県内市町の首長らも集結した。

 高橋氏が午後9時半ごろ、報告会場に入ると、支持者は割れんばかりの拍手で歓迎した。高橋氏も満面の笑みを浮かべた。

 支持者に深々と一礼した高橋氏は「統一選を優先したため、選挙戦が出遅れた。皆さまに支えられて当選することができた」と感謝の気持ちを述べ「全身全霊で与えられた職責を全うしたい」と抱負を語った。