候補者の最後の訴えを聞く有権者ら=20日午後7時35分、JR宇都宮駅(画像は一部加工しています)

 参院選は20日、選挙戦最終日を迎えた。栃木選挙区の1議席を争う3候補者は、大票田の県都宇都宮市などを舞台に時折雨に降られながら、声をからして政策や支持を訴えた。記録的な日照不足や梅雨寒(つゆざむ)の中、有権者の盛り上がりもいまひとつとされた17日間。候補者の思いはどこまで届いたのか。投開票日の21日、審判が下る。

 自民党現職の高橋克法(たかはしかつのり)氏(61)=公明推薦=は自民の衆院議員がいない衆院2区の日光市や鹿沼市を回り、宇都宮市へ。午後7時から同市針ケ谷町のスーパー前で最後の街頭に立った。

 選対本部長の茂木敏充(もてぎとしみつ)経済再生担当相が駆け付け「地方を強くすることが日本経済の再生、社会保障の強化につながる。地方を守り抜く高橋克法が令和の日本に必要な男」と強調した。

 高橋氏は地元高根沢町の高校生が就職に苦しんだ旧民主党政権時代と、現在の好調な就職内定率を対比して自公政権の経済政策をアピール。「農家や町工場、障害者のある子を持つ母親らをどこまでも支えたい。それが地方を守ることだ」と訴え、頭を下げた。

 同市不動前1丁目の選挙事務所でのマイク納め式で、後援会総連合会長の福田富一(ふくだとみかず)知事は「まだ当選は決まっていない。最後まで緊張感を持ち、1票でも多く拾おう」と引き締めた。

 野党統一候補で立憲民主党新人の加藤千穂(かとうちほ)氏(43)は、重点を置く宇都宮市内を駆け回った。

 午後3時半からは同市江曽島本町の商業施設前で「憲法改正論議より、暮らしや子どもたちの未来が大事」などと買い物客に思いを伝えた。夕方からは支援者とそろいのお面をかぶってオリオン通りを練り歩き、雰囲気を盛り上げた。

 最後の演説の舞台はJR宇都宮駅西口。共闘する県内野党や連合栃木、市民団体の幹部らが集結し、立民県連代表の福田昭夫(ふくだあきお)衆院議員は「投票箱のふたが閉まる最後までご支援を」と呼び掛けた。

 加藤氏は「勝たなければ何も変えられない、何も止められないのが今の国政。ここから政治を取り戻しましょう」と声を張り上げた。公示前からの演説は500回に達したという。

 最後はおなじみの「加藤で勝とう」のコールで、17日間の選挙戦を締めた。

 政治団体「NHKから国民を守る党」新人の町田紀光(まちだとしみつ)氏(40)は足利市内で街頭演説。受信料契約者のみが視聴可能になるスクランブル放送の実現を訴えた。