稽古に励む聲成会の僧侶たち

 【足利】僧侶やプロの雅楽奏者らが共演する「聲明(しょうみょう)・雅楽コンサート~三国伝来祈りの響き~」が9月6日、有楽町の市民会館で開かれる。足利・佐野両市の真言宗豊山(ぶざん)派の僧侶が中心となり活動する団体「聲成会(しょうじょうかい)」などが出演。総勢40人以上が舞台に上がり、雅楽の優美な調べや和太鼓の響きに乗せて聲明を唱える。

 聲明は経文に節を付けて唱える仏教声楽。インドから中国を経て、奈良時代に日本に伝わったとされる。今回は演目「大般若転読会(だいはんにゃてんどくえ)」を構成する多数の曲を合唱する。約600巻の経典を、空中で広げながら一斉に読み上げる場面もある。

 雅楽は市民会館の雅楽講座を指導している篳篥(ひちりき)奏者中村仁美(なかむらひとみ)さんをはじめ、龍笛(りゅうてき)奏者中村香奈子(なかむらかなこ)さん、笙(しょう)奏者中村華子(なかむらはなこ)さんが演奏する。また豊山派の青年僧侶でつくる「豊山太鼓『千響』」と、全国各地の太鼓奏者が集まる「英哲風雲の会」といった団体が演奏に花を添える。

 市内の古典芸能関係者らでつくる実行委員会が主催。過去3回の公演では聲明と、長唄や和太鼓を組み合わせた演目を披露した。今回は初めて雅楽とコラボし、過去最多の人数で上演する。

 実行委のメンバーで、聲成会に所属する沼尻憲尚(ぬまじりけんしょう)さん(48)は「どんな場でも善意を尽くすという思いは変わらない。来てくれた一人一人の幸せを祈って聲明を唱える」と話している。

 午後6時半開演。チケットは一般3千円、高校生以下1千円。当日券は各500円増。市民会館プレイガイドなどで販売。(問)同館0284・41・2121。