ぬいぐるみ、図書館に”お泊まり” 本への親しみや来館を促進 栃木県内

 図書館が子どもたちから縫いぐるみを預かり、その縫いぐるみが館内で過ごす様子を撮影して紹介する「ぬいぐるみのおとまり会」。全国各地で人気を集め、県内の図書館にも広がっている。お気に入りの縫いぐるみを通して子どもが本に親しむようになる効果が期待され、図書館に足を運ぶきっかけづくりにもなっている。

 10月下旬の宇都宮市南図書館。同市下川俣町、深谷美月(ふかやみづき)ちゃん(2)は母紀子(のりこ)さん(40)と一緒に、同館に「おとまり」していた大好きな犬の縫いぐるみ「ちっち」を迎えに訪れた。

 同館は今回、2歳~小学2年生の10人を募集し、2泊3日のおとまり会を初開催した。同館スタッフは、縫いぐるみたちがおはなし会や司書の仕事に参加したり、館内を探検したりする様子を撮影した写真などをプレゼント。「(縫いぐるみが)選んでくれたんだよ」と絵本も紹介した。

 外出や就寝も縫いぐるみと一緒という美月ちゃん。紀子さんは「初めは『おとまり駄目』と言っていたが、当日は泣かずに送り出した。おとまり会を通して心の成長を感じる」と笑顔を見せた。

 同館サブマネジャーの高久真里(たかくまり)さんは「お迎え時に薦めた本は、参加者全員が借りてくれた。貸し出しに必要な利用カードを作ってくれた親子もいた」と話す。

 2012年から開いている上三川町図書館は、ことし6月に6回目を開催した。