【那須雪崩事故】国立登山研で高校教員向け研修始まる 8人死亡事故受け新設  栃木県から2人参加

 那須雪崩事故を受け、高校教員向けコースが新設された国立登山研修所の「安全登山普及指導者中央研修会」が3日、富山県立山町の同研修所で始まった。本県教委が派遣した2人を含む24人の教員が東北や関西地方などから集まり、5日までの3日間、生徒を安全に引率するために必要な登山の技術と知識を学ぶ。教員らは読図の講義や登山ルート作成の実習に真剣な表情で臨んだ。

 今年3月、那須町で登山講習会中だった大田原高山岳部の生徒7人と教員1人の計8人が亡くなる雪崩事故が発生した。「高校教員が研修を受ける機会がなかったことが、事故が起きた要因の一つ」と受け止め、同研修所を管理・運営する日本スポーツ振興センターは8月、この中央研修会に高校教員向けコースの新設を決めた。

 同研修所による高校教員向け研修は、1967年から2007年(00年は中止)まで行われていたが、「多忙さ」を理由に参加する教員が減ったため実施されなくなっていた。

 初日は地形図の読み方に関する講義の後、翌4日の実習で歩く山域の地形図を使いながらルートのプランニング作業などに取り組んだ。本県教委が設置した検証委員会の委員を務めた北村憲彦(きたむらかずひこ)同研修所専門調査委員長らが講師を務め、登山プランニングの重要性や、登山に高校生を引率する際の心構えを説いた。