県保健福祉部は3日までに、災害派遣医療チーム(DMAT)の指定病院を拡大することを決めた。国や県のDMAT研修を修了したものの、指定病院以外に勤務しており実働できない隊員を活用することで、災害医療の対応能力を上げる。年度内にも、災害拠点病院以外にも指定範囲を広げるほか、県内での活動に限定して医療機関を指定する「県LDMAT指定病院」も新設する。

 同部によると、県内のDMAT指定病院は現在、11病院。全て、24時間受け入れ態勢を確保している災害拠点病院と重複して指定されている。

 DMATとして活動するには、研修終了と指定病院での勤務が必要。だが研修を修了した隊員が災害拠点病院以外に移るケースもあり、県内には現在、7医療機関に計7人いる。一方、県内で発生した災害への対応を主目的とした県LDMAT8チームのうち、2チーム11人は災害拠点病院ではない那須南病院(那須烏山市)に配置されている。

 災害拠点病院以外のDMAT病院の指定は、茨城県や群馬県でも例がある。「県LDMAT指定病院」制度は、神奈川県で類似する制度を運用している。同部は、これらの事例を参考に、本年度内にも運営要綱を定める方針。2023年度までに、DMAT指定病院と、新設する県LDMAT指定病院で合わせて7カ所増やし、計18病院の指定を目指す。