小山市車屋美術館で始まった館野弘青彫刻展

 【小山】静岡県熱海市熱海海岸の「貫一お宮之像」で知られる本市出身の彫刻家館野弘青(たてのこうせい)さん(1916~2005年)の作品を集めた初の企画展「館野弘青彫刻展」が、乙女3丁目の市車屋美術館で始まった。ブロンズ像、石こう像、木彫りなど県内初公開となる31点を展示する。同美術館開館10周年記念。9月8日まで。

 館野さんは小宅生まれ。豊田北尋常高等小学校を卒業するまで故郷で過ごし、亡くなるまで主に熱海市で暮らした。

 長崎市の平和公園にある巨大な平和祈念像を制作した北村西望(きたむらせいぼう)に師事するなどして研さんを積み、1947年に日展に初入選。その後日展審査員、評議員、参与を歴任するなど日本彫刻界をけん引した。

 野外彫刻の依頼も多く受け、県内には市文化センター前の「やすらぎの像」、母校豊田北小の「友情の像」、宇都宮市の県立美術館駐車場の「微笑」などが残されている。

 今回の企画展は個人が所有していた作品を出品。「トルソ」や「飛躍」などの人物像のほか、豊田北小に保管されていた少年時代の作品や釈迦如来像などの仏像もある。