足利銀行 頭取 松下正直氏

「地域のお役に立つ」

 足利銀行と常陽銀行が経営統合してめぶきフィナンシャルグループ(FG)が発足し、昨年10月で1周年を迎えた。

 「11月に公表した中間決算では、めぶきFG連結の業績が予想に対して高い進捗率となり、経営統合によるシナジーの発揮についても順調に推移しています」と力強く語る。

 足利銀行は、地域へ利益還元する試みとして、寄贈サービス付私募債「こどもの未来応援債」の取り扱いを開始した。「お客様からいただいた手数料の一部で図書等を購入し、お客様が指定する学校等に寄贈するサービスが付いた私募債で、多くのお取引先に利用いただきたい商品です」とアピールする。

 また、取引先の海外進出支援体制を強化するため、昨年12月、香港に続きタイの「バンコク」に駐在員事務所を開設した。

 「当行の取引先でアジアに進出している企業は約250社あり、今後も増加していくと見込んでおり、拠点網の拡充を図りました。FG傘下の常陽銀行もベトナムのハノイに拠点を新設し、これらの拠点は両行で相互利用できるようにしていきます。海外でのビジネス拡大を検討する際は、ぜひ当行にお声かけください」

 今年はマイナス金利の影響もあり低金利・低成長の経営環境が続くと予想される中、「社会とお客様のお役に立てる金融機関」であることが、より求められる。「お客様の資産形成、相続問題、事業承継問題への対応や、事業性評価などの取り組みを通じて、地域のお客様の悩みや課題にしっかりと向き合い、高度なソリューション能力を発揮するコンサルティングビジネスを一層強化したいと考えています。同時に、スマホアプリなどダイレクトチャネルの充実・強化により、お客様にとっての利便性と、AI(人工知能)などの活用により、銀行内部の事務の効率性向上を追求し、時代の変化を捉えた取り組みも強化していきます」