参院選を前に、投票の基準や関心のある政策分野などについて議論する学生ら=12日午前、宇都宮大

 県内の若者は候補者の訴えをどう見つめ、何を基準に投票するのか。下野新聞社は12日、宇都宮大で参院選に関する座談会を開催。地域デザイン科学部の中村祐司(なかむらゆうじ)教授(政治学)を司会に、同学部の3年生4人が議論した。

 -投票に行くか。

 会田・飯島 実家に帰って投票に行く。

 田中 期日前投票をした。投票せずに政治に口を出すのはどうかと思って。?

 篠原 住民票を地元から移していないので行けない。不在者投票の手続きをするほどの意欲はない。

 -投票先を選ぶ基準は。

 田中 憲法改正や消費税に着目し、下野新聞ボートマッチ「Smatch(すまっち)」を基に決めた。

 会田 自分の考えに近い人を調べて投票する。「すまっち」は候補者が無回答の場合もあり、自分の選択との一致度にぶれが出た。

 -候補者のビラや選挙公報を見てどう感じるか。

 飯島 新人女性は、女性らしさや人柄を推している。現職男性は具体的政策を推すので対照的に思う。

 篠原 もう一人の新人男性の公報は見栄えが良くインパクトも強い。ただ、きれいな言葉でないのはどうなんだろうと感じた。

 -候補者の性別について考えることはあるか。

 会田 男性でも女性でも働いてくれる人を選べばいい。情に訴え掛けるような政治はあまり好きではなく、実績で判断する。

 篠原 性別では選ばないが、女性議員が少ないので応援したい気持ちがある。

 -関心のある政策分野とその理由を聞きたい。

 飯島 消費増税。10%引き上げは賛成だけど、リスクやデメリットも選挙時に説明する政党を推したくなる。増税反対の政党は国民にこびている印象を持つ。

 会田 増税後は景気が悪くなるはず。来年は就職活動もあるし、雇用や景気対策をしっかりしてほしい。

 田中 憲法9条改正で、仮に自衛隊の行動範囲が変わったら国の在り方が変わるようで怖い。タイミングも疑問。改憲には反対だ。

 会田 私は逆に、国を守る組織なのに違憲論が出るのはおかしく思う。明記して「軍隊だが専守防衛」とはっきりさせればいい。

 篠原 社会保障や教育に目が行く。増税を財源に幼保無償化になると言うが、その通り使われるか心配。

 飯島 年金問題も頭にある。これからのことを考えると不安でしかない。

 -参院議員への期待は。

 篠原 公約を実現してほしい。その通りになれば、社会がより良くなるはず。

 飯島 「投票が無駄じゃなかった」と投票の意義を感じさせてほしい。

 -若者の投票率を上げるにはどうすればいいのか。

 飯島 政治をカジュアルに語れる風潮になってほしい。テレビ番組にもっと議員が出てもいい。

 会田 親が投票に行く姿を子に見せるのは大切だ。私は投票箱が銀ピカで格好いいと感じたし、秘密のことをしているみたいで憧れた。それが政治に興味を持つ原点になった。