那須塩原市内に保管されていた「見立唐人行列」。唐人行列を当時の女性風俗に見立ており、左には富士山、右には「輿」や馬が描かれている

 江戸時代の浮世絵師、喜多川歌麿(きたがわうたまろ)の大判7枚組み版画「見立唐人行列(みたてとうじんぎょうれつ)」全7枚が、那須塩原市の個人宅に保管されていることが11日までに分かった。外交使節団「朝鮮通信使」を当時の女性風俗に見立てた錦絵で、米国ボストンなど海外の5美術館が全7枚を所蔵しているが、国内で7枚全てをそろえる例はない。専門家は「歌麿の版画では唯一の大判7枚続きで、貴重な作品」としている。所有者は県内の美術館などで展示、公開することも検討している。

 所有しているのは同市三島4丁目、医師北貞夫(きたさだお)さん(72)。1枚の大きさは縦約37センチ、横約25センチで、7枚並べて額装した状態で箱に入れ保管していた。